NKR-SMにいくら保育園2008年

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埼玉県新座市新倉にあった木造築30年の古い園舎をその老朽化に伴い建て替えた計画です。圏央道から少し入ったところにある小高い丘から見下ろすところに位置し、雑然と続く住宅街を切り取る様な形で計画されました。旧園舎と同様その建物の性格から必然的にL型で南に向く形でそのサイトは決定されました。

写真はその一辺である前面道路から園庭を通して施設全体を見渡したところ。

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上の写真と直行方向となる児童公園側から見た様子。

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メインアプローチの様子。
床面のデッキ材は人口木材による「腐らない木」を使用。日常的に最も頻繁に使われる通路です。ここの床仕上げを人工木材にすることで施設全体の外部床面をそれに合わせた形です。

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2階のテラスの様子。連続する梁が内部のラーメンからそのまま持ち出される形で出幅2mの庇を構成します。

左:上:鉄骨の梁とアルミサッシの納まり。
一部排煙で使用している欄間もあるため出入り口となる引き違いサッシの無目は全て同じ高さに揃えてます。上部欄間はフラットバーを押渕としたガラス窓で構成。鉄骨メインフレームは室内側にあるので内外の一体感が出せる唯一のディテールです。

右:下:正面玄関の玄関扉をアプローチ動線に沿って見た様子。

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下足入れ、足洗い場はこの様にコンクリートの塀の内側に填め込まれています。

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2階の半分はデッキ材が貼られた広いテラスになっています。アプローチ部分と同様に腐らない人工木材が使用され、経年変化に対応しています。またこのテラスは隣接する児童公園の小高い斜面とアイレベルが揃ってくるので屋上に居ながらその高さをあまり感じない作りになっています。

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2階保育室前のバルコニーからテラス側を臨んだところ。

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反対にテラスから保育室前のバルコニーを臨んだ様子。1、2階とも共通してフレームが延長してそれぞれバルコニー、庇として同一の表情を作ります。