SKN-R

ex600

テレビ朝日系のリフォーム番組「ビフォーアフター」で放映された埼玉県蕨市の「押入が階段の家」の案件。蕨市と川口市のほぼ中間の住宅街に位置します。 番組の構成上、通常の建築工事とは少し異なる要素を多分に含みながら築40年の木造長屋の4世帯住宅を殆ど新築に近い状態で再構築された住宅です。 匠のリフォームとして紹介されました。

既存家屋の構造フレームを用いる
屋根、外壁で使えるモノは使う

をベースとしてそれ以外はすべてその枠組みの中で全く新しい建築計画が展開されています。特にその番組としての演出が全面に出てくることからどうしても人目を引く構成が求められ、日常生活からは少し乖離した要素を積極的に用いました。具体的には

ガラスの階段
BLCによる組み合わせ家具

があります。

SKN_03

しかし一方でこのサイズの住宅を「リフォーム」として成立させるために様々な手法が用いられていたのも事実です。

塗る断熱材
省スペースのための建築金物
床暖房

さらには建築計画上、主導線と生活ゾーンを明確に分離し、主導線は屋外からの視覚的な連続、生活ゾーンはそれぞれが吹き抜けを介して連続する、といった形で小さいスペースの中に立体的でミニマルな空間を作りその結果としての無機的なファサードを構成しました。「装飾的な要素」を極限まで廃し、機能的な仕掛けと空間的な構成をミニマルな姿で昇華しえた住宅です

SKN_07この家にはあらたに位置を変えて玄関ホールの正面にガラスの階段をセットしました。ガラスの階段の上空はトップライトでそこを通した自然光を入れ、階段の下にはその陽光が届く室内プランターを設けました。

ex_02玄関の格子戸はそのまま2階バルコニーの格子戸と連続します。外壁は全てシスタコートという断熱塗料で白系統の塗装、この切り取られた縦長の部分と2階寝室のハイサイドライトが連続してL型にファサードを分割します。大きな矩形のなかに小さな矩形を割り込ませた感じ。

バルコニー手摺りはアルミを使った細い丸棒。存在感を消しています。