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本来手摺はそのものが存在すればブラケットは必要なく、又空間に浮いた状態でなければ手摺としての機能を果たせなく、一方ブラケットで支えなければ手摺そのものは固定できません。ここではその様な使う上での機能としては不要なブラケットとしての存在感を極力消去する事をデザインの目標にし、存在する物の存在感を消去する、といった相反する命題を設定しました。
そのために、その物が本来持つべきであった機能から来る形状を極力単純にとらえ、それを幾何学的に単純な形態に昇華させていく手段が最も有効とし、また物と物とが作り出す陰影のプロポーションを重視し、幾何学的な構成だけからなる形状を目指すことによって、そのものの存在感を限りなく消去していく手法を取り入れました。

ATL_02_2ブラケットの肉厚とそれが合わされたときの空隙のサイズのプロポーション。この点に凝縮されるべく取り組んだ個人的には手摺ブラケットの最高傑作と考えている商品です。殆どの場合構造躯体がRCでその上にGLにボードという構成をされる医療施設の壁に対して手摺ブラケットの位置をボードの前に墨出しをするというのは現実的にかなり困難です。一列床に平行に下地を生けておいてボードの上からビスをもむというのが最も一般的な施工方法です。その場合どうしてもビス頭を隠さなければならないのでブラケットをつけたあとにもう一度カバーをつけるという矛盾した行為がなされてました。

この商品は二枚のブラケットの空隙からビスが揉めます。ビス頭を隠すプラスチックのカバーも同様にその空隙の奥にはまります。
カバーが全体を覆うのではなく空隙に埋まる感覚をご覧下さい。