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町田の国道246号線と八王子街道の交差点の一画に位置するフェラーリ輸入中古車ショールームの内装計画です。、多くのカーディーラーが林立するこのあたりにもともと建てられたカーディーラとしての建物を受け継ぎ、その建物のリノベーションとして計画、これまでそこにあった装飾を一切排除、純粋に並ぶ車を見せるための装置として計画されました。

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この計画ではそこにあった既存の建物の造りが、カーディーラーとしての要素は持ちえながら一般的な建築と少し異なる点があり、それをどのように取り込んで行くかに自ずと集中していきました。まず建物が床面をGLより1m近く持ち上げられている点。これは展示車の足廻りにほぼ目線を合わせることが出来る効果を得られます。それは一方で外から一瞥で展示車を把握出来ない、という弊害も持ち合わせます。いずれにせよショールームであるために車の頻繁な出し入れが必要であり、従来のスロープでは車高の低いフェラーリはその腹を擦る可能性があったため新たに長いスロープを新設する運びになりました。もう一点、外壁のガラス面を傾けている点。これにより道路を走る車、特にそのヘッドライトの映り込みを防げるという効果が得られます。これはそのコストを度外視すればショールームとしての見え方は非常によく、特にその視点が人であれ車であれ自分の姿がガラスに映らない状態で中の車を見ることが出来るので斬新な解決と言えます。

こういった建物そのもの持つ特色を生かしつつ、同時にそこに存在した恣意的な装飾を排除し単純な構成の中に新たなショールームを再構築しようとここでは試みました。

103床面とそれに対峙する独立した壁面はその稜線を境に黒と白に分かれます。

102白い壁面を背景にしたスポーツ仕様の白いフェラーリ。天井も併せてモノトーンの構成。

105自立型壁面を背景に車はその輪郭をくっきりと現します。